五感の一つである嗅覚の障害は、普段の生活で以下のようなことが起こります。自分が嗅覚障害になって初めて気づくことが、けっこうありますｗ（いまさらですけど）
私の場合の現在の状態をお話したいと思います。
まず、食べ物の匂いがしません。例えば、カレーを作っているときって、部屋中にカレーのあの匂いが漂うのですが、一切匂いを感じないので、誰かがカレーを作っていても「今夜はカレーだね」って言えないのですｗ
そして、嗅覚障害の影響か、味覚も影響されるものもあります。
私の場合は、出汁のような、「うま味」みたいのが感じにくいです。お味噌汁とか、微妙な感じ。あとは、「酢」もあまりすっぱくありません。
逆に、「塩味」と「甘味」は、感じますので、ついつい塩分多めの物を食べまくって満足を得るようになってしまいました。
そして、季節の変わり目の自然界の匂いを感じれません。
私は、ロードバイクや、ランやウォーキングが好きでよく外にでかけるのですが、今までは夏には夏の香り、秋には秋の香り、、、とそれが楽しみで自然を感じていました。
先日、夜のランニングで、秋の虫の声が響き渡っていました。夏の夜のカエルの声から、秋の虫たちの声に代わり、少し肌寒さを感じながら、夜を走っています。本当ならここに「秋の匂い」も感じて、最高の時間となるのですが何かが足りない・・・・・
何度も何度も深呼吸をして鼻の孔を全開にして、少しでも匂いを感じられればと、面白い顔をしてみるけども、やはり、何も「におわない」のです。
こんな時、孤独でやるせない気持ちが心の中をかけめぐりますが、良いこともすぐに考えるようにしてます。
「だって、息できるし、深呼吸もできる。美味しく食べれる物もある、走ることも歩くことも、泣くことも、怒ることも、笑うこともできる・・・」 私は、じゅうぶん幸せなのでした。
仕事の面で、困難なのは、「匂い」を確認できないとうことです。空間プロデュースの時に空間の匂いを確認できません。これは、仕事上マイナスです。ですが、私の場合は正直にお客様に伝えております。そして香りの確認は、スタッフに確認してもらったり、お客様と一緒にヒアリングしながら調整していきます。 ブレンドの配合や香りの組み合わせは今までの経験値と知識があるので、ブレンド作成としては支障はなかったのです。
ですので、これからも変わらず、香りのお仕事はしていくつもりです。
お客様がそれでもご依頼くださる限りは、私の今の感覚と経験で続けていきます。
以前と変わらず、お声かけ頂くお客様には、本当に心より感謝致します。
以上ふまえて言えるのは、嗅覚の障害は、食べ物、飲み物、香水やアロマなどの香りや風味を楽しむ部分を損なったり、家事やガス漏れなど生命危機に関わる察知の遅れを招いたりする可能性もあり、生活の質（QOL）の向上を大きく低下させてしまいます。
生きていく中で、この「QOL（クオリティオブライフ）」の低下は非常に危険信号です。
自分の経験から、嗅覚の低下や障害で悩んでる方の改善に少しでもつながるような、
情報やサポートができたらと思うようになりました。コロナ後遺症による嗅覚障害の原因や治療法はまだまだ具体的にあるわけではないですが、日々進化していく医療に期待しながら嗅覚トレーニングを行いながらご報告していきたいと思います。
現在、行っている嗅覚トレーニング
1・ラベンダー
２・ペパーミント
３・ユーカリグロブルス
４・ローズ
５．オークモス（苔）
1つにつき、１０秒～20秒嗅いでみます。例えば、ラベンダーを思い浮かべてイメージしながら、香りをインプットしていきます。これを朝と晩に行っております。
精油の種類はお持ちの精油でかまいません。できれば、植物の部位が違うとよいかも。花、果皮、種子、葉など。柑橘系は弱い香りなので、最初はわかりにくかもしれません。
精油がなくても冷蔵庫の中にある、にんにくや、しょうが、玉ねぎなど匂いのあるもので、くんくんしてみてもよいですよ。
オンラインでも嗅覚トレーニングしておりますので、お声かけくださいね。
Ｎｅｕｔｒａｌ+
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